今週のお題「私がハマったゲームたち」
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私の中の価値観において「すばしっこさ」という点には非常に重きを置いている。端的に言えば「すばしっこさ」こそが強さであり、カッコ良さなのである。
幼いころより漫画でもゲームでも、お気に入りはいつもすばっしこい奴であった。パワー系のキャラクターなど好んで使うことは一度もなかった。むしろパワー系をスピードで翻弄することにこそ美学が存在した。
その感覚は私自身に対しても同様で、筋肉による雄々しい力強さなんて不要であり、身軽で高い敏捷性を持っていることがカッコ良いのだと、あらゆる筋トレを避け今日まで過ごしてきた。かと言って敏捷性を高めるためのトレーニングをしている訳ではないので、今のところただの筋トレ嫌いになってしまっている感は否めない。なかなかカッコ良い自分にはなれないものだ。
そんな私は私の価値観が決定されたのは間違いなく「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が影響しているだろう。私は昔からソニックが大好きであった。正直キャラクターものにあまり愛着があるタイプではなかったが、それでもソニックだけは明確に好きだと言っていたから、それだけ特別だったのだと思う。圧倒的スピード。絶妙なキャラデザ。キザなセリフ回し。全てが私の琴線に触れていた。
中でも私が最もハマったゲームが『ソニックアドベンチャー2』である。
ソニックアドベンチャー2の何が素晴らしいか
2001年発売の本作品はソニックシリーズの中でも傑作と名高いようである。私は小学生~高校生にかけて、このゲームを長くやりこんでいた。
好きな点はいろいろあるのだが、とにかく音楽が最高。爽快感満点のゲーム性やストーリーの良さも魅力だが、やはりBGMが良すぎる。ファンの方からすればベタ過ぎる選択だと思うが、中でも私は1stステージ「City Escape」が大好きである。ソニックがヘリから脱出してスケボーで街を駆け降りるところから始まるのだが、坂を滑り降りる疾走感にBGMが最高に合う。1stステージにして本作を象徴するステージだと思う。
やりこみ要素も非常に充実しており、シナリオクリア後の周回要素やチャオというマスコット的なキャラの育成要素など、やろうと思えばどこまでもやれるような素晴らしいゲームだった。
以前はサウンドトラックがプレ値で取引されていたようだが、ありがたいことに今はyoutubeやサブスクで解禁されている。最近はめっきりゲームをやらなくなって久しいが、今でもこのゲームBGMはたまに無性に聞きたくなる。そして聞くたびに少年時代を回顧し、やはり「すばしっこい」自分でありたいと再認識する。
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余談だが、私があまりにソニックが好きだということで、祖母がセガの株を買ったことがあった。株主優待で孫に何かプレゼントしようと考えたのだろうか。しかし当時はドリームキャストを発売したかどうかの時期。セガの株価がピークに達していた場面であった。以降セガは大赤字に転落する訳であり、おそらく私は祖母に大損をさせてしまったのだろう。
もしもあの時、私がマリオ好きであったなら。
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