暇のパラメータ

暇なので書いてます。

Camping Car Lifeというラジオ番組を聴いていた方いらっしゃいませんか

 

今週のお題「キャンプ」

 

故あって山梨県に住んでいた。

 

山梨にいるときは車通勤で、仕事中も車で外を回ることが多かったため、カーラジオが生活の一部であった。自分の車だとTOKYO FMなど首都圏の電波を問題なくキャッチできるのだが、社用車だとうまく受信できず音質がざらついた感じになってしまう為、特に聞きたい番組が無ければFM FUJIをずっと流しておくのが習慣だった。FM FUJI山梨県のFM局なのだが、ローカル局とはいえ劇団ひとりやらアルコ&ピースやらオフィシャル髭男dism(ベースの方)やらの番組が放送されており番組制作には力を入れている印象である。

中でも私は金曜20時から放送しているDJ KOOさんの番組「DJ KOO Presents Beat Goes On」を仕事終わりに聞いて帰るのがなんか好きだった。別にDJ KOOさんのファンではないし、なんなら特別面白いと思って聴いている訳でもないのだが、金曜の仕事終わりという状況も相まって、聴いているとなんか嬉しかった。そしてそうやってカーラジオが生活に結びつく感覚が好きだった。

 

ここで本題なのだが、FM FUJIの中で私がどうしても気になっていた番組が一つある。それは毎週火曜日15:44~15:54に放送されていた「Camping Car Life」という番組である。いや狭い分野に標準を絞りすぎだろうと初めて聞いたとき思わずツッコんでしまった。その名の通り、キャンピングカーの魅力を伝えるというテーマの10分間。山梨県のキャンピングカーメーカー「ミスティック」の一社提供ということで、ローカルFMの広告料の安さを勘ぐってしまう。

私自身キャンプ経験もほぼ無く、キャンピングカーを欲しいと思ったことなど一度もなかったので、内容としては興味をそそられるようなものではなかったが、しかしちょうどこの時間帯は仕事のリズム的に車の運転をしていることが多く、なんだかんだ結構な頻度で聴いてしまっていた。興味のない番組でもなんだか聴いていられる。これがカーラジオの魅力である。

Camping Car LifeのDJは高杉'Jay'二郎さんという方なのだが、この方の声が良かったというのも非常に記憶に残っている。まっすぐ届くような癖のない声質で、やはりラジオDJとは普通の人とは違った良い声を持っていると思わされた。かといって喋りが前に立つことなくゲストの話を引き出す姿勢もよかった。ちなみにゲストは9割以上の確立でミスティックの社長であったのだが。これが一社提供の力。

 

余談だが、高杉'Jay'二郎さんは毎週金曜日の同枠15:44~15:54に「ViVA!VENTFORET」という番組をやっていた。ヴァンフォーレ甲府の試合結果をラジオでダイジェスト実況するというこれまた難儀な番組である。最初はラジオダイジェストで試合なんて想像できないだろうと思って聴いていた。しかしこの番組を聴いた帰りに、職場のヴァンフォーレサポーターのおじさんと遭遇し、「いやー後半はチャンス作れてましたけどねー」なんてまるで試合を見たかのように会話できたことがあったので、ラジオでサッカーを伝えられることが証明されてしまった。

 

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この文章を書くにあたり、「Camping Car Life」について調べたのだが、番組は2020年9月に終了してしまっていた。ショックではあるが、それでも2017年の6月からスタートして3年以上この狭いテーマで番組が続いたことは凄いことである。

しかしそんなことよりも大きな衝撃が私に訪れる。なんと高杉'Jay'二郎さんは遊戯王のペガサス役の声優さんであったのだ。驚愕。あの特徴的な話し方とは全く違ったため分からなかったが、言われてみれば声自体の成分は共通するものがあった。なぜ気が付かなかったのか。当方初代遊戯王直撃世代。知ったときには思わず声をあげてしまった。これは耳をすませば天沢聖司の声が高橋一生であることよりも衝撃的な事実である。

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誰か「Camping Car Life」と「ViVA!VENTFORET」を聴いていた人はいないのか。この事実を知った感動を誰かに分かち合いたい。そんな行き場のない思いをここに書す。