暇のパラメータ

暇なので書いてます。

味が薄いことに関しては何の文句もない

薄味が好きだ。

というか味が薄いことに関しての許容範囲が、かなり広い。サラダはドレッシングを使わず食べるし、肉とかも味付けせずただ焼いただけで美味しく食べられる。

逆に味が濃いことに関しては気になる。ちょっとでも味が濃いとすぐに言ってしまう。

ということで私の作る料理は基本的に味が薄い。何も意識せずに料理すると、一般的なものの2歩手前の塩加減になる。それでも私としては十分美味しい。

私が料理を振舞った際、食べた人の顔がどんどんと曇っていったことがある。コロナにかかったと思ったそうだ。どう考えても味が薄すぎるのに、私が美味しそうに食べているから。

 

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先日、職場近くのステーキ屋さんに行った。平日のランチにしては少し豪勢だが、腹ペコで肉が食べたい気分だった。

店内はアメリカンな内装で、いかにもステーキハウスといった趣き。それだけでテンションが上がる。私はランチのハンバーグセットを注文した。こういうお店に来ると、雰囲気に流されてステーキを頼みたくなってしまうが、私は絶対にハンバーグの方が好みである。

店内はそれほど混んでおらず、ランチにはコーヒーもついてくるらしいので、食後は少しゆっくりさせてもらおうと思った。

ほどなくして、サラダと小さなカップに入ったコンソメスープが出てきた。その後すぐにハンバーグとライスも到着。鉄板のバチバチと爆ぜる音が食欲をそそる。とてもお腹が空いていたので、ものすごい勢いで食べてしまった。ライス大盛にすればよかった。

食後。一息つく。そういえば、まだコーヒーが出てきていなかったので、店員さんにお願いをした。

 

「すでにお出ししておりますが……」

 

予想外の返答。最初何を言っているのか分からなかった。少し考えてハッとする。

 

私がコンソメスープだと思って飲んでいたものがコーヒーだったのだ。

そんな馬鹿な。あれは完全に見た目がコンソメスープの色をしていた。透き通った琥珀色。しかし実際はとんでもなく薄いコーヒーだったのである。さすがに粉の分量を間違えたとか、何かの手違いだとは思う。いくら何でもアメリカンにもほどがある。

人間の思い込みとは恐ろしい。視覚から完全にコンソメスープと判断していたので、飲んでも全く気が付かなかった。仮にコンソメスープだとしても味が薄すぎるのだが(というか何の味もついていない)、そこで私の薄味への許容力が発揮され、美味しく飲んでしまっていた。

 

お水で居座るのも何なので、結局そそくさと店を出た。

 

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書いていて思ったが、果たしてこれは薄味好きと言えるのだろうか。もはや私はただの味音痴なのかもしれない。

ちなみにハンバーグは少ししょっぱかった。